はじめに

この記事はRunPod1の基礎知識に関する解説です。

実際の利用方法についてはこちらの記事をお読み下さい。

RunPodとは

一言で表すならば格安GPUクラウドです。

特徴

主な特徴は2つあります。

1. スポット制を採用している

スポット制とは空き資源を利用して安く提供する仕組みの事です。

もし他のユーザがOn-Demandインスタンスを必要とした時に空きインスタンスが無ければ割り当ての為にに停止されます。

その代わり価格が抑えられており時間に縛りが無ければかなり安く利用することかできます。

参考までに執筆時の価格を記載します。

GPUSpotOn-Demand
1x RTX3070$0.114/hr$0.2/hr
1x RTX3080$0.125/hr$0.23/hr
1x RTX3080 Ti$0.213/hr$0.26/hr
1x RTX3090$0.163/hr$0.36/hr
1x RTX A4000$0.114/hr$0.29/hr
1x RTX A4500$0.188/hr$0.34/hr
1x RTX A5000$0.2/hr$0.39/hr

2. コミュニティクラウドの存在

RunPodから招待されたユーザがGPUを貸し出す事のできる仕組みです。

RunPod自身が提供するSecure Cloudと比べて安く利用できます。 image

機能

テンプレート

RunPodには環境構築の手間を軽減できるテンプレートという仕組みがあります。

執筆時点でのテンプレート一覧です。

名称説明
RunPod PytorchPytorchの実行環境
RunPod Tensor FlowTensorFlowの実行環境
RunPod Stable DiffusionStable Diffusion(お絵描きAI)の実行環境
RunPod Disco DiffusionDisco Diffusion(お絵描きAI)の実行環境
RunPod StackRunPod側が用意した機械学習の開発環境
RunPod BittensorBittensorの実行環境

その他に自前でテンプレートを作るための仕組みもあります。

image

Cloud Sync

任意のクラウドストレージとデータを同期するための仕組みです。

執筆時点での対応クラウド一覧です。

名称
AWS S3
Azure Blob Storage
Backblaze B2
Dropbox
Goole Cloud Storage
image

さいごに

廉価に計算資源を利用できる魅力的なサービスだと思います。

この記事をご覧の方々も一度使ってみませんか?


  1. リファラルリンクを使用しています。気になる方はこちらからアクセスすれば通常のアクセスとなります。 ↩︎